いわゆる大発作を伴う癲癇症
ゲルマニッシェ ハイルクンデにおける犯罪捜査学-
リュケ・ゲーアド・ハーマー博士からの症例報告
21歳の若い女性、右きき、まだ両親の元で暮らす一人娘、7年前からいわゆる大発作を伴う癲癇症である。
最初彼女は3年間、薬を飲んでいたにも関わらず2~3週間に一度の大発作を起こしていたが、その後3年間全く発作が起こらなかった。
1年前から再び2~3週間おきに一度大発作を起こしている。
この若い女性は大学入学資格を取得しており、銀行で働いている。
私の最初の質問は当然次のことである:
「7年前に一体何が起こったのですか?!
両親:「何もありません。私たちはすでに何度も考え尽くしました。」
質問:「何も起こらなった?そんなはずはありません。その発作はいつも同じように始まりますか?」
父親:「はい、彼女は発作の始めにいつも左の方向へ目を回します。」
質問:「ああ、そうですか、興味深いことですね、つまり右ききの女性としては、常に母親の側になります!彼女はつまり母親を目で(左方向に)もはや追って行くことができないですね。」
母親と一体何があったのですか?
父親:「そこからそんなに正確に解明できるのですか?」
両親:「私たち(両親50歳)に、時々夫婦の危機があった事と何か関連があるのかもしれませんか?」
質問:「時々夫婦の危機があったことから癲癇(=運動的な葛藤)は起きません」と私は答えた。「可能性としては、おそらくそれが一度大変ひどくなった場合です。母親は一度逃げ出したことがありますか?」
母親:「はい、一度は大変ひどくて、私は2週間家出しました。私が戻ってから1週間後に、娘は7年前の最初の発作を起こしたのでです。」
答え:「もちろんですね。鑑別診断学の糸口をつかまえられれば、ほとんどの場合後はただお決まりのケースです。」
父親:「お決まりとはどういう意味ですか?」
答え:「さて、母親が戻った後に夫婦喧嘩がさらに続いたことを想像するのに、もう多くのファンタジーは要しないということです。」
父親:「はい、確かにそうです。」
答え:そしていつも娘さんは震えていた:「ああ神様、また恐ろしいことにならないように、そしてお母さんがもう家出しませんように。」
父親:「それで薬は何だったんでしょうか?」
答え:「いわゆる抗癲癇薬は、治癒相に入ることを妨げます。しかし時々は投薬にも関わらず、治癒相に入ることがあり、この治癒相の中間に癲癇性の発作を伴います。」
母親:「しかし最初の3年の後には、娘には3年間全く発作が無かったのですよ。」
答え:「ここではまた、その女の子が17歳まで常に、母親が再び家を出てしまうという大きくエスカレートした状態について(根拠のある)不安を抱いていたと想像するために、そこにほんの少しだけ想像力を必要とします。
その後は夫婦喧嘩は、娘にとって母親が再び家を出てしまうかもしれないという、根拠のある疑いの無い下火のレベルで起きていた。」
母親:「ドクター、そう考えてみると、確かにそうでした。」
答え:「それはすべて犯罪捜査学的に解き明かせるのですよ。」
母親:それで、何故彼女は1年前から再び-投薬にも関わらず-彼女がアルコールを飲んだ時にしばしば大発作を起こすのですか?」
答え:「彼女は一体いつからアルコールを飲むようになりましたか?」
父親:「あまり多くはありませんが、1年ほど前から週末に好んでグラスに何杯かですね。」
答え:「夫婦のぶつかり合いは1年前から再びより頻繁になったようですね。そしてお嬢さんは家に住んでいるのですか?」
父親:「はい、確かに、夫婦の衝突は1年ほど前から再びより頻繁になりました。妻はまたすでに家を出ると何度も脅しました。しかしそれがアルコールと何か関係があるのですか?」
答え:「それはよく知られた「拡張線路」です。お嬢さんがアルコールを飲んでいた時に、ひどい夫婦のぶつかり合いを一緒に経験してしまい、アルコールが独立した線路として作用する(いわゆる拡張された支線)です。その時から、彼女は常にアルコールから両親の夫婦喧嘩を思い出すのです。その際アルコールを楽しむこと自体が、最終的に治癒相における癲癇の危機を伴う再発を起こさせるのです。
本線

拡張された支線
父親:「そして我々には何ができるのですか?」
答え:「あなたがた二人は自立訓練治療法的なファンタジーに努めなくてはなりません。:
-例えば、夫婦紛争の斧を金輪際土に埋めるとか、
-美しいお嬢さんに良い旦那さん/恋人を見つけてあげて、彼女が自分の巣を作れるように、そして子供を持てるようにすることです。
そうすれば彼女はもはや不正直な銀行で働かなくても良くなり、正直な母親になれるのです。
そうして、彼女が両方とも愛している両親が、一緒に住んでいようが別々に住んでいようが、その際もはやそれほど重要ではなくなります。
そうなればお嬢さんは二度と発作を起こさないと約束できますよ。」
父親:「ドクター、確かに納得できますが、しかしそれほど簡単でしょうか?」
答え:「あなた方が実現させようとすれば、それが「理念として」だけ簡単であると理解するでしょう。その他にまた、あなたは今奥さんと二人でたくさんの宿題をすることになるのです。」
父親:「ドクター、ありがとうございました、大変助けられました。また電話しても良いですか?」