リュケ・ゲーアド・ハーマー医学博士によるゲルマニッシェ ハイルクンデの知識に即した

意味深い生物学的な特別プログラムの

様々な統括

子宮-がん
子宮頚/-口、/-体、/-筋

我々医師たちは常に、自然科学的な方法と法則に従って機能する科学を扱いたいと考えていた。厳密に見れば我々はすでにいつも、自分たちを大方は自然科学者であると感じても良いと考えていた。しかしながら実際は異なった様相を呈していた。我々が信じなくてはならない仮説が多すぎた。それらはしばしば見せかけだけの証拠であり、我々には自然科学にあるような正しい生物学的な法則がなかったのである。

医学全体はただ真に対症療法的に設定されていた。病気は器官の病気であり、そのような真に器官的、症状的なものとして手当てされるべきであった。すべては点滴などの注入と、メスにより処理された。

精神は「非科学的」とされた。精神と脳はしかし、我々の有機体がすべてそこから制御されているのだが、完全に興味の対象外であった。それにより我々は決して精神と器官の相関関係を、特にまた決して葛藤と器官の関係を発見することを得なかった。

ゲルマニッシェ ハイルクンデには、ただ一つ医学全体の発展の歴史に方向づけられた、子葉の属性による意味深い分類があるのみである:内側の(内胚葉)、中間の(中胚葉)そして外側の(外胚葉)子葉であり、それらからすべての器官が派生している。

子宮はそもそも2つの器官から成り立っている:子宮頚及び子宮口、そして各輸卵管を伴う子宮体である。これら両方の様々な器官は、見たところ一つの器官「子宮」として一緒に成長してきたように見えるが、しかしながらその内膜と筋肉の観点からは、様々な子葉からの由来であり、それぞれそのリレーセンタ―は脳の大変異なった部位に存在する。

子宮頚と子宮口の粘膜は、大脳の左側島周辺の範囲にあり、また子宮体の内膜は脳幹の橋梁部分に置かれている。相応にまた病理組織学的な構成は、お互いに全く異なっている。つまり子宮頚と子宮口は層状扁平上皮を持ち、子宮体はせん様上皮(円柱上皮)である。それに加えて、さらに中胚葉の子宮の筋肉があり、それらのリレーは間脳(脳幹)にある。

そして当然また葛藤の内容が全く様々である。

葛藤の内容は当然発展の歴史に伴う一定の行動が前提となるが、我々はその際初めて生物学的な「縄張りの葛藤」や、女性の性的な「結婚してもらえない葛藤」や、「縄張りのマーキングの葛藤」(=膀胱潰瘍、哺乳動物は尿で縄張りをマーキングするため)等々を理解できるのである。

ゲルマニッシェ ハイルクンデにおいてすべての病気は、これらですべてであるのだが、 5 つの生物学的な自然法則に則して経過する。そしてこのゲルマニッシェ ハイルクンデに則して経過しないような、たった一つの病気、たった一つの法則でもあったのなら、その場合ゲルマニッシェ ハイルクンデは正しくないと言える。

すべてのがんの病は 、激烈でドラマチックな葛藤の経験のショックである、DHS(ディルク・ハーマー症候群)をもって始まる。それらのがんに罹るように作用する葛藤は、何かゆっくりと始まるような葛藤ではなく、常に特別なショック様の、また予期しない落雷のようで、いわゆる DHSであり、それは人間に「間違って反対の足をとられる」ように襲い、彼を硬直させ、一言でも発することを不能にさせ、彼を驚愕させる。彼が事前にそれに対し準備できるような葛藤の状況は、彼にDHSを起こさせない

それが常にドラマチックに経過したものであるため、ほとんどの患者がDHSを何時何分に起きたかまで正確に言える。DHSの瞬間に葛藤の内容が脳内のハーマーの病巣(HH) の位置(いわゆる弓矢の的の形成、それを我々は脳内に同じ瞬間に見ることができるが)と、また器官におけるがんあるいはがんと等価の病気の位置を決定する。

:ある女性が夫が自分の親友と一緒にベッドにいる現場を押さえる。彼女はある性的な欲求不満の葛藤に陥る。生物学的な言葉では:「結婚してもらえない」葛藤であり、器官のレベルでは彼女が右ききである場合は子宮頚潰瘍の経過を伴う。中でもpcl-相において潰瘍が再び充てんされる時には、それは間違ってがんと呼ばれた。

しかしながら同様の状態が必ずしもすべての人間に同様の葛藤をもたらさない。何故なら、もしその女性が夫にどちらにしろもはや好意を寄せていない場合、そしてとっくに離婚を考えていたのであれば、その際彼女はこの明白な場面の取り押さえを性的な葛藤として感じることはなく、家族の絆の欠如という全く人間的な葛藤として感じるためである。

この葛藤はパートナーの葛藤であり、また女性が右ききである場合は、右の胸に乳がんを起こさせるであろう。つまり同様のできごとが精神的に見ると、異なった精神的な脳内配置で起きれば、ただ同様の出来事に見えるだけで、実際はしかし全く異なった様相を呈する。

決定的なことは、何が起きたかのみではなく、DHSの瞬間に患者が精神的に どのように経験したのかということである。

その女性が夫を大変醜い状態で、例えば娼婦と一緒に発見した場合は、同様のできごとがこの症例においては、低血糖症、つまり血糖値低下を伴う不安とむかつきの葛藤に陥るかもしれない。あるいはその女性が夫を20歳も若い女の子と一緒に発見したのであれば、性的な葛藤を伴う場合も伴わない場合もあるか、それは自己価値喪失の葛藤を引き起こすかも知れない。その際その感覚はほぼ次のようなものだったであろう:「ふん、これではついて行けないわ、そんなものは私は彼に提供できないもの」。そのような症例は性的な自己価値喪失の兆候として、骨格システムの骨盤の恥骨へ罹患し、そこに骨粗鬆症がおき、すなわち骨石灰質消失を示すであろう。

患者がDHSの瞬間に何を考えたのかを見つけ出すために、人はすべてこれらのことを知っていなければならない。しかし、その女性が強制的に葛藤に苛まれるとは限らず、彼女がただその状況で一つのあるいは多くの観点から、予期せずに立たされる場合にのみ葛藤を病む。

さらに、脳内のハーマーの病巣 (HH)の位置決定が、事前に定められているということが、最も重要な基準として加わる。その意味するところは、そのリレー(可能な何百もの中のたった一つ)が、すでにそれ以前に決まっているということである。そしてこのリレー(病気の症例においては:ハーマーの病巣)は、その時点で正確に相応する相に属する、そのフォーメーションを示すに違いない。

すべての病気の2相性の法則に基き、葛藤の溶融 (CL)に至ったすべての病気は、ca-相(葛藤が活発な相)を持ち、また葛藤の解決におけるpcl-相(治癒相)を持つ。

第2の生物学的な自然法則

そして、すべてのpcl-相は、葛藤が活発な再発により中断されない限り、迷走神経系の最も深い点において、癲癇性の危機(治癒相の折り返し点)を持つ。

葛藤が活発な相においては

病理学的に外側の子葉に相応して、子宮頚あるいは子宮口に腫瘍は形成されず、潰瘍を形成し、同時に冠状静脈にも軽い狭心症を伴う潰瘍を起こす。さらには、その右ききの女性は直ちに無月経となり、つまり定期的な月経血を見なくなる。葛藤が継続する間、ただ潰瘍がより大きくなるだけでなく、脳内で変化が起きる範囲もますます大きくなる。

葛藤が解決した相では

子宮頚/口の潰瘍形成は停止する。治癒の兆候として、子宮頚/口の潰瘍から出血が見られる。その際、冠状静脈粘膜は腫れ上がり、痛みを伴って出血し、最も関連性のある、共に罹患している横紋筋の麻痺部分が再構築を開始する。CL の2~4週間後に、筋肉の癲癇性の発作と共に!、失神と短期的な感覚麻痺を伴う(ÄH-系統!=外側の皮膚の系統!)癲癇性の危機が起きる。

同様のことが冠状静脈内でも起こる-ただ反対に-SS系統(=喉粘膜の系統)で起こる! 静脈の筋肉でより強い痛み及び癲癇の発作が起きる。それにより治癒を形成する潰瘍のプラークが再び剥がれ、右心臓を通り肺へ押し流される。それを我々は肺気腫と呼ぶ-その際拍動が激しくなる(頻拍)。

この経過が右の心臓で起こるため、我々は以前これを右心臓の(冠状静脈の)心筋梗塞と呼んでいた。致死率は我々が考えていたほど高くはないが、しかししばしば何時間も継続することがある失神は、以前我々を死と見誤らせた。それは、その際多くは「仮死状態」であり、数時間後あるいはまた1~2日後に再び目を覚ましたのである。この際特に興味深いのは、ここで子宮頚/口(ÄH外皮の系統)と、冠状静脈(SS喉粘膜系統)の両方で同時に経過し、そのためそれらは互いにより強められる失神を伴うことである(ほぼ累乗的に強められた失神)!

子宮頚/口の粘膜のためのハーマーの病巣は、冠状静脈のHHとほぼ同じ場所に位置するが、しかし感覚的に異なった経過を伴う。

CLの瞬間から、脳内でも補修的な経過が開始される。CLの直後から人はいわゆるHHを脳の決められた場所に確認し、それはそのとき補修の段階に入り、「熱い物質代謝」の状態になることによるが、つまりコンピュータ断層写真において白く着色され、また運悪く発見された場合には、「脳内転移」あるいは「脳腫瘍」として誤診されることになる。

左ききと右ききを確かめる手叩き検査は、ゲルマニッシェ ハイルクンデにおいては重要な意味があり、それは小脳からはすべてどちら側かが定義されているからである。しかし器官から脳へ、あるいはその反対は、関係性が常に一義的である。ただ精神から脳、あるいはその反対の間の関係性においてのみ、左ききと右ききに重要性がある。左ききは通常の右ききの場合と比べて、葛藤を脳の反対側に置く。

簡単に書けば、その意味は次のようなことである:

右ききの女性は性的な葛藤において冠状静脈の潰瘍と無月経を伴う、子宮頚/口の潰瘍の経過を病み、CLの後に彼女はいわゆる肺気腫(静脈の筋肉「横紋筋」の癲癇性の危機を通して)を病む。

左ききの女性はその反対に性的な葛藤から子宮頚あるいは子宮口の潰瘍の経過には罹らず抑うつ状態を伴う冠状動脈の潰瘍の経過を病む。彼女は月経血を持ち続ける。しかし彼女はCLの後、つまり治癒相において、冠状動脈の心筋梗塞を病む。

更年期の後になって初めて、左ききの女性は縄張りの葛藤において冠状静脈の潰瘍を伴う子宮頚/口の潰瘍の経過を病むことがあり、また治癒相においては肺気腫を病むことがある。

反対に右ききの女性はまた、上記の場合初めて冠状動脈の潰瘍を伴う縄張りの葛藤を病み、しかし彼女はその際治癒相においてはまた心筋梗塞を病むことになる。例外はホルモン的な変化、あるいは精神分裂的脳内配置等々において起こる。

発展の歴史的に見れば左ききは通常のことであったに違いない。何故なら左ききの女性は、ca-相の際に脳の右側(男性的な)を閉じ、つまり抑うつ的ではあるが、しかし2重に性的に活発になる。この超性的な状態は彼女をしてまさに「結婚してもらえない状態である」葛藤の解決を強制するためである。

すべてこれらのことは、追検査可能であり充分広範囲に渡り事前に憶測可能な事実因子があるが、当然我々に「間違って反対側の足をとられる」ように予期せず襲う、DHS時点までである。

我々がすべての(がん性の)「病気」の経過の基本を認識して以来、我々はまた治療的に以前とは全く別の可能性を持つことになった。またそれほど多くの後追い的な葛藤にはほとんど陥らず、特にパニックの葛藤に陥らないが、それは患者ができる限り当初からシステムを理解していた場合、すでに予測可能な、特に治癒相の症状を、大変落ち着いて我慢するためである。

子宮体がんは病理組織学的に見て、せん様がんであり、ハーマーの病巣はここでは脳幹(橋梁の中央)にあり、また葛藤は以下の点にある、

  1. ほとんどの場合男性に関連した、醜い、半分生殖器に関わる葛藤、
  2. 特に祖母/孫の葛藤に原因がある、喪失の葛藤。

半分生殖器に関わるという意味は、葛藤の内容の重点がただ真に性器的な範囲に関連しているのではなく(現実的な、あるいは転化した意味合いで)、性器的な主題設定が「伴奏音楽」として登場し、それによりこの葛藤が性的な葛藤とは明らかに異なるものである。

葛藤が活発な相では

子宮内膜が大腸粘膜(せん様がん)の発達したものであるため、子宮腔内にコンパクトな腫瘍が成長する。

葛藤が解決した相では

治癒の経過において再び以下の2つの可能性がある:

  1. 閉経後の場合:腫瘍は乾酪化され、壊疽を形成し、場合によっては軽い出血を伴う膣の帯下を見る(結核菌)。
  2. 閉経前あるいは通常の月経がある場合:腫瘍は大変強い出血をもって、子宮内膜の機能層と共に剥離する(結核菌がある場合と無い場合がある)。

輸卵管のがん=卵管がんは、同様にせん様のがんで、HH はまたここでも脳幹にあり(橋梁、脳室左側中央)またほとんどの場合男性に関わる醜い、半分生殖器に関連する葛藤の内容を持っている。

例: 高齢の女性工場経営者が、管理職クラスの従業員男性が未成年の女子と一緒のところを見つかったと知った。彼を首にするためには、彼女は彼にまだ高額の退職金を支払わなければならない。

葛藤が活発な相には、コンパクトな輸卵管粘膜のせん様がんが、ほぼ定期的な輸卵管の完全閉塞を伴って成長する。

治癒相には、真菌あるいは真菌性バクテリア(存在している場合)により、壊疽を伴う腫瘍の乾酪化が起こり、膣の帯下がある。時々また腹腔内への膿の排出がある。

それに対して子宮の筋肉は、脳幹に属しており、すなわちHH は間脳に有り、そのためまた葛藤が活発な相において、平滑筋の拡大=筋腫を起こす。

原因となる葛藤は、「妊娠していない」自己価値喪失の葛藤である。

生物学的な葛藤においては、子供を持ちたい望みがあまりに大きい場合、すべての脳幹から司られている器官と同様に、ca-相においていくつか、あるいは一か所にそのような筋腫が成長する。

我々は以前間違って、それは妊娠を妨げる、あるいは妊娠を不可能にすると考えた。

それは全く反対であった。

我々の非見識から、我々は害のない筋腫を摘出手術していた。

袋状の筋肉の中には、柱状上皮(ほぼ大腸の)粘膜で内貼りをし、その中に胎児が着床し、胎盤を構築できる子宮体の内壁、子宮体腔がある。

ある患者がゲルマニッシェ ハイルクンデの助けを得て、自分の体に何が、どうして起こるのかを理解できる時、彼はこの理解できない、意味の無いあるいは止めることができない経過についての驚くべき量の仮説の前で、全くパニックに陥る必要が無く、そしてほとんどの症例では全く2番目のがん(いわゆる転移)に罹ることが無く、そしてこの自然の特別プログラムを生き延びることができる。

 がんの鉄則とハーマーの病巣の発見の後、私にとっては進化の理解が医学と生物学の全体を網羅する畏れるべき秩序についての鍵であった。この秩序は、人類と動物の生態行動の領域へと、脳内のハーマーの病巣の位置決定や、がんの器官への属性の秩序と全く同様に、広範に支配するものである。

 

著作権はリュケ・ゲーアド・ハーマー医学博士に帰する

翻訳:日本度作業チーム