リュケ・ゲーアド・ハーマー医学博士によるゲルマニッシェ ハイルクンデの知識に即した

意味深い生物学的な特別プログラムの

様々な統括


そして何故それらが我々に問題を起こすのか

ゲルマニッシェ ハイルクンデは物理学、化学あるいは生物学のような自然科学であり、これまでの学校医学あるいは対症医学よりもずっと多くの、正確な診断的作業を要求する。それは5つの経験的に発見された生物学的な自然法則に基いており、人間と哺乳動物の意味深い生物学的な特別プログラムの一つ一つの症例に、固く自然科学的な意味で適用され-そのようにまた我々のいわゆる歯の「病気」においても同様である。

我々の歯は主要な部分は歯冠を覆うエナメル質と、また中に歯根が植わっている(そこはセメント質で覆われている)元々の歯骨からできており、そしてそれが歯根の先端から歯冠までの、歯の形状を与えている。さらにいわゆる歯髄は、敏感な神経の中核質として、また歯根の皮膚(歯根膜)はさらに歯根を囲んでいるものである。

それぞれの歯が様々な部分から合成されているように、これらの部分はまた様々な子葉と様々な脳の領域に属している。その際それぞれの歯に一定の機能があるだけでなく、それぞれに特別な葛藤の内容がある:

  • 門歯=「噛みつく」
  • 牙-あるいは犬歯=「噛み捕る」
  • 奥歯あるいは臼歯=「噛み砕く」

そしてその全体はさらに右きき/左ききによって子供/母あるいはパートナーの側に区別される。そこから強制的に様々な、いわゆる「病像」が顕われる。

ハーマー博士の新しい知識を含めた、歯、口腔についての発展の歴史と、相応の葛藤及び脳内の位置決定は、「Wissenschaftlich-Embryologischen Zahntabelle der Germanischen Heilkunde[ゲルマニッシェ ハイルクンデの科学的、胎生学的な歯の表(仮称)]の最新版に詳しい。

歯骨「がん」は、より正確に言えば、そもそも象牙質の骨溶解であり、我々有機体の骨格システムと全く同様に大脳髄床の中胚葉、つまり中間の子葉に属する。

そのためそれらは葛藤が活発な相において穴を形成する。

ここでの葛藤的なものは噛みつきの葛藤が元になっており、実際噛みつくことができない自己価値喪失の葛藤で、すなわち誰かを噛みたい、しかしそれでいてできない何故ならの個体は強すぎる、あるいは大きすぎるためである。

例:弱虫の軟弱な少年は、学校で常により強い同級生たちからボコボコに殴られ、屈辱的になっていた。

あるいはダックスフントがいつも隣のシェパード犬から噛まれていた。

ハーマーの病巣は脳の右側か左側、大脳髄床の正面側にある。

葛藤が活発な相において象牙質、すなわち歯の内部にレントゲン撮影では視認可能な穴が発生するが、この相においてはその歯はまだ全く問題を起こさないため、ほとんどの場合偶然に発見されるだけである。しかしながら、大変長期的な、あるいは著しい葛藤の経過の場合、あるいは頻繁に短期的な再発が起きる場合にはそのような歯は、大きな負荷がかかると、あるとき突発的に破断することがある。

治癒相では、ここにおいてもの場合と同様、仮骨の蓄積により再石灰化が始まり、すなわちかつての穴が後にはそれ以前よりも密度が高くなりさえする。それはまたこの子葉において治癒相の終わりに存する、生物学的な意味である。    

悲劇的なのはただ、治癒相が丁度始まった時に初めて、大変敏感に神経伝達がなされる骨の皮膚(骨膜)が伸張することにより、象牙質の穴が痛み始めることである。

さてこの時、歯科医師は穴を穿ち、穴の中に入り込んで神経を抜いたり、場合によっては歯を抜いたりするのだが、人が何もしなかった場合でも、その歯は時折の歯の痛みだけで治癒したはずである。しかしながら治癒するのはその後新たな再発が発生しない場合のみである。

また、特別に下あごあるいは上あごに罹患する(同様に右ききあるいは左ききで、子供/母親あるいはパートナーの側に区別される)自己価値喪失(SWE)があるが、あごもまた大脳(髄床)の中胚葉、つまり中間の子葉に属しているのである。葛藤は同様に自己価値喪失(SWE)の、「噛みつけない葛藤である。

とりわけその際我々は、いわゆる歯槽膿漏という話をするが、見たところ歯頸がどんどん長くなり、歯肉があまりにも後退し、その帰結として歯がぐらぐらする。しかしまたここにおいても原因は石灰質消失であり、つまり顎骨の歯頸周辺の骨溶解である!結果として:物を噛むあるいは咀嚼する過程において、大き過ぎるクレーターの中でぐらぐらしている歯が「円心をはずれて回る」。それにより常に歯肉がぐいぐいと引っ張られ、歯首が次第により長く抜け出て見え、すなわち罹患したぐらぐらする歯は、その際簡単にはずれる恐れがある。

治癒相においては、物事は間違った方向にさらにひどくなる。

痛みがある、あるいは時々出血する場合は、同様に顎骨の骨膜が伸張し、それが強い歯の痛みを引き起こすため、歯科医師は通常「歯根膿」という話をする。その歯はぐらぐらしているため、また骨溶解をもはや固く閉じることができないため、仮骨が頻繁に外に、つまり口腔内に出る道を見出す(口の中で甘い味がする)。それにより、しばしば骨溶解がもはや正しく再石灰化され得なくなる。

その経過は原理的には肉腫のない骨肉腫で、それは仮骨がその場合通常のように組織中に流れるのではなく、口の中に流れ出すためである。その結果骨組織の萎縮が起きるが、そもそも骨膜の伸長はそのような骨の萎縮を妨げるという目的を持っていたのである。

残念ながら歯科医師は多くの場合健康な、しかしぐらぐらしている歯を抜き、そしておそらくさらに多くのその他の歯を研ぎ削り、また(高価な!)歯冠を構築したがる。しかしながら、今日それは必要無いのは、罹患した歯に-多くの歯が隣り合っていた場合であっても-骨溶解が、治癒相の完結の後に再び石灰質が中に入り、つまり再石灰化するまでの間、固定するために歯の背部に貼り付けられる、いわゆる「バンド」の可能性があるためである。歯肉も、またさらにエナメル質でさえも(よりゆっくりと)、葛藤の解決の後には(歯肉の炎症を伴って)再び正常化する。動物界では全く通常の経過である。

エナメル質の穴(いわゆるカリエス)は、外側の子葉に属しており、すなわちエナメル質はほぼ象牙化した層状扁平上皮-口腔粘膜である。歯冠を覆うエナメル質は、パテ状物質で結合された結晶柱状面から合成されている。それは最も硬質な構成要素である。ハーマーの病巣はここでは大脳にあり、内半球の、正面中心脇、左側あるいは右側である。

葛藤の内容は、噛みついてはいけない(シェパード犬はダックスフントを噛むことはできるが、しかしそれは許されない)、防御の葛藤である。ここでもまた門歯、犬歯、奥歯あるいは臼歯、そしてまたきき手により、ひいては母/子供あるいはパートナーの側によって区別される。

葛藤が活発な相では、エナメル質は実際ただ厚くなった、また角質化した口腔粘膜であるため、エナメル質の欠損が起き、これは間違ってまた「カリエス」と呼ばれる。生物学的な意味は、ここではとりわけca-相にあり、歯が潰瘍の形成により細くなり、またそのためより鋭利になり、そして人が許されていないのにも関わらず、人は「噛みつくことができる」可能性をより高めるという意味がある。

しかし同時に、別れの葛藤、特に「別れたい葛藤」があるため、葛藤が痛みに対する敏感性の一時的な遮断により「忘れ」られることになる

治癒相においては、ゆっくりとした再構築が起き、すなわちエナメル質の欠損の補修であるが、痛みを伴わず、とりわけ患者は時々温/冷あるいは甘い/酸っぱいについての知覚異常がある。

治癒相は人が何もしない場合でも、原則として同じく自動的に経過するが、-当然またここでもその後新しい再発が全く起きないことが前提である。

例:ある女性患者さんは子供の頃からいつも、父親(アルコール中毒者)が母親を殴っているのを、一緒に体験しなければならなかった。そのために彼女は父親を「噛みたかった」が-しかし噛むことを「許されなかった」。しかしながら彼女が18歳になり、彼がまたまた母親を殴ろうとした時、落ち着いて父親の前に立ち、次のように言った:

もう2度と殴らないで、さもなければすぐに警察を呼んですべてを話すから。誓ってもいい。そしたら刑務所送りになるわね。それでもやるの!」父親は二度と再び殴ることはなかった。4週間後、彼女は左の門歯(左きき)に歯の痛みがあった。彼女は何の処置もさせなかった。その歯は再び石灰化した。(歯のレントゲン写真で骨溶解が記録に残された。)

いわゆる歯根の炎症(歯根膜炎)は、厳密に言えば存在しない。しかしながら:象牙質の穴(象牙質の骨溶解)の際には、当然また歯髄付近にある内側の歯根膜が伸張し、また同様に痛みを起こす恐れがある;また歯髄の穴も圧迫される場合がある。

歯肉のポリープは常に害の無い層状扁平上皮下部にある古い大腸粘膜の盛り上がりであり、歯頸にまで到達するものである。

頬の腫れは主に「症候群」の際に発生し、象牙質の穴あるいは顎骨溶解がpcl-相にあるとき、また同時に活発な避難民の、あるいは生存の葛藤が存在する場合である。

歯痩というものは、多かれ少なかれ、象牙質あるいは顎骨の外側に開いた骨溶解が慢性的に再発を繰り返す経過のことである。

いわゆる歯槽膿漏は仮骨と膿の混合が、外へ向かって流れ出したことによる、象牙質の穴あるいは顎骨の穴(=骨溶解)の、通常の骨髄炎(全く害の無い!)である。その際象牙質は-通常の骨の時と同様に-骨髄炎が無い場合よりも、より速くまたより良く治癒しさえする。

唾石(舌下唾液腺あるいは耳唾液腺)は、この腺のがんの、治癒の後の結核の遺物である。

葛藤の内容は次の通り:(脳幹の左側):「獲物を排出することができない」あるいは(右側の場合):「獲物を獲得することができない」である。

 

著作権はリュケ・ゲーアド・ハーマー医学博士に帰する

翻訳:日本語作業チーム